複数の看護師が入院患者に暴行「滝山病院」 第三者委が調査報告書を公表
複数の看護師が入院患者に暴行したとして罰金刑が確定した東京・八王子市の精神科病院「滝山病院」について、第三者委員会が調査報告書を公表しました。
東京都は、ことし4月、滝山病院に改善命令を出し、病院側の改善計画に基づいて、第三者委員会が虐待行為について調査を行ってきました。
これまでに看護師5人が患者をベッドに押しつけたり、殴るなどしたとして、略式起訴され、罰金刑が確定しています。
18日に公表された調査報告書では、この5人のほかに、2人の看護師が首を絞めるなどの暴行行為をしたと認定されました。
さらに虐待行為が起きた原因として、院内の非常勤率が、医師は80%以上、看護師はおよそ90%以上と非常に高く、患者に対する責任が希薄となっていることなどがあげられました。
また、再発防止策について、コンプライアンス意識を向上させる研修の実施や、常勤職員による看護体制の整備などを提言しています。