上野の「ジャイアントパンダ」来日50周年 グッズやグルメで盛り上がる
日中国交正常化の証しとして、ジャイアントパンダが初来日してから、28日で丸50年を迎えます。東京・上野公園では、26日から「うえのパンダフェスタ」が始まりました。みなさんの50年分の思い出は?
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26日午前、東京・上野公園に長い行列ができていました。そのお目当ては「切手」です。
訪れた親子
「(パンダの)50周年の切手を買えるということで来たんです」
パンダファン
「限定だからレア感がある」
「『よく日本に来てくれました』という」
ジャイアントパンダの初来日から、28日で丸50年! 26日から「うえのパンダフェスタ」が始まりました。会場にはパンダグッズや、パンダグルメだけでなく、スマートフォンで2次元コードを読み込むと、“手のりパンダ”を体験することもできます。
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50年前の1972年10月28日、日中国交正常化の証しとして、中国から2頭のパンダが東京・羽田空港に到着しました。当時の映像では、輸送箱に「中国人民より日本人民に贈る」との文字も。オリの幕が上がると、オスの「カンカン」は興味深そうに報道陣を見回し、メスの「ランラン」はおしりを向けていました。
一般公開されると、なが~い行列ができ、日本中がパンダブームに沸きました。
あれから50年。上野ではこれまでに7頭の赤ちゃんが誕生しました。初めて公開された上野生まれの赤ちゃんは「トントン」。東日本大震災や新型コロナで多くの人が心を痛めた時も、パンダたちが癒やしてくれました。
上野初の双子パンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」も順調に成長しています。
みなさんの50年分の思い出は――
50年前に並んだ人
「パンダを見るために、ずらっと並んでたじゃないですか。もう一瞬だけ! 見るの」
父親80代
「この子は連れてきたら迷子になっちゃって、呼び出しがかかっちゃってね」
娘50代
「パンダのポストカードを迷子になるとくれたんです。それが、すごいうれしかった」
50年前に街を彩ったバルーンは、シロクマを白黒に塗り替えた“急ごしらえ”だったそうですが、26日から30日までは新しいパンダバルーンが駅前でお出迎えしてくれます。