「桜を見る会」の前日に行われた夕食会をめぐり、東京地検特捜部は２８日、安倍晋三元総理大臣について、再び不起訴処分としました。

「桜を見る会」の前日に行われた夕食会をめぐっては、安倍元総理が公職選挙法違反や政治資金規正法違反の疑いで刑事告発され、去年１２月、特捜部が不起訴処分としていました。

これに対し今年７月、検察審査会が安倍元総理に対する一部の処分について「不起訴処分は不当」と議決したため、特捜部は再捜査を行っていましたが、２８日、安倍元総理を再び不起訴処分としました。

関係者によりますと、特捜部は「不起訴不当」の議決を受けて、夕食会参加者らの事情聴取の範囲を広げるなど、再捜査を行いましたが、参加者らに寄付を受けたとの認識があったと認定するのは困難だと判断したとみられます。