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沖縄“PCR検査受けられない”感染拡大で

2022年1月11日 22:12
沖縄“PCR検査受けられない”感染拡大で

新型コロナウイルスのオミクロン株の急拡大を受け、岸田総理は、3回目のワクチン接種のさらなる前倒しなど、新たな対策を表明しました。全国最悪のペースで感染者が増加している沖縄県では、PCR検査を受けたくても、受けられないという人も出てきています。

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まん延防止措置が出ている広島、山口、沖縄の3県。感染者数は11日火曜日、前の週の火曜日(4日)よりも大幅に増加しました。

こうしたなか、“第6波”の足音は、関東でも。医療現場では──

東京ビジネスクリニック ペリエ千葉エキナカ・柳本蔵人院長
「(陽性者の)増え方が尋常ではない。あきらかに昨年夏の第5波と呼ばれるものを大幅に超えていく」

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双子パンダの一般公開を目前に、ひっそりと静まりかえった上野動物園。感染の急拡大を受け、11日から休園となりました。

東京では、11日から飲食店の人数制限が強化されます。

釣船茶屋ざうお 新宿店・小倉久実副店長
「こちらの席が、通常6名様でお使いいただくんですけれども、人数制限出たということで4名様でお使いいただく」

11日から、東京都は飲食店の利用人数を、1グループ8人以内から4人以内にしました。

この店では12日、団体の予約が入っていましたが──

釣船茶屋ざうお 新宿店・小倉久実副店長
「18名様がキャンセルになりましたね。こちらのお席も14名様ですね、キャンセルっていう形になりましたね」

東京都では、11日、新たに962人の感染が確認されました。一方で、重症者は4人。亡くなった方の発表はありませんでした。重症化しにくいともいわれる新型コロナのオミクロン株。しかし、医療現場では──

東京ビジネスクリニック ペリエ千葉エキナカ・柳本蔵人院長
「軽症でも患者数が多くなると、一人一人診ていくっていうのは、やはり時間的・人力的な限界もありますので」

東京と千葉で、発熱外来の患者を診るクリニックでは、患者数がこの1週間で5倍に急増。10日はこのクリニックで、47人が抗原検査で陽性となったということです。

柳本院長
「医療現場の負担っていうのは、すでにもう昨日、おとといくらいの時点からかなり負担は強くなってきている」

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感染者が急増する中、ワクチンについて新たな対策が──

岸田首相
「今般、追加確保したモデルナ1800万人分を活用して、一般分についても前倒しをいたします」

岸田総理は、高齢者への3回目接種をさらに前倒しするとともに、3月以降は、一般の人に対する3回目接種も前倒しする方針を表明。また、自衛隊による大規模接種センターを再び設置することを明らかにしました。

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全国最悪のペースで感染が拡大している沖縄県。前の週の火曜日(4日)より550人増え、11日は775人の感染が確認されました。

防衛省は、沖縄県からの災害派遣要請を受け、医療支援活動のため11日午後から看護官ら10人を派遣しました。

また、沖縄県では、感染拡大を受けて、南城市や糸満市では、11日から今月14日まで、市内すべての小中学校が臨時休校となりました。那覇市の小中学校は、12日から今月25日まで分散登校とするなど、子供にも影響が出ています。

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幼稚園児の子供が濃厚接触者になったという男性。いま、ある事態に陥っているといいます。

息子(4)が濃厚接触者の男性(34)
「PCR検査を受ける場所がなくて、全部予約で埋まっていて、いま行けない状態ですね」

男性によると、先週、息子が通う幼稚園で陽性者が確認され、息子は濃厚接触者にあたると、幼稚園から連絡がきたといいます。PCR検査を受けようとしましたが、近くの医療機関は空きがないというのです。

息子(4)が濃厚接触者の男性(34)
「とりあえず、手当たり次第で電話かけている状態です」

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こうしたなか、まん延防止等重点措置の地域で指摘されている“ある問題”。

地酒と漁火の火人粋 岸本康秀さん
「アクリル板とかも実費で払ってるので、非認証店と金額が違うのは納得がいかなかった」

飲食店への協力金は、認証店では酒類の提供を認め、営業時間が午後9時までの場合、2万5000円から7万5000円でした。一方、非認証店では酒類を出さないことを条件に、午後8時までの営業で、認証店より多い3万円から10万円支給していました。沖縄では、これが不公平だとして、認証を取り消したいとの要請が相次ぐ事態に。

これを受け政府は11日、認証店でも非認証店と同じ条件で、酒類を出さず、午後8時までの営業なら、協力金を3万円から10万円の支給に引き上げると発表したのです。ただ、お店の人は──

地酒と漁火の火人粋 岸本康秀さん
「(非認証店と協力金が)同額っていうのは、ちょっと違うのかなと思います」

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まん延防止等重点措置が適用されている広島県は、連休明けにもかかわらず、11日は過去3番目となる、588人の感染が確認されました。感染の急拡大に開業医も対応に追われています。

堀江内科小児科 堀江正憲院長
「患者さんから感染を、わたしたちがしないようにすることが、一番大切だと思っています」

同じく、まん延防止措置がとられている山口県。米軍基地で感染が広がる岩国市では、ドライブスルー形式のPCR検査場が11日、開設されました。

各地で“第6波”への緊張感が高まる中、政府は11日、外国人の新規入国を原則禁止する水際対策について、人道上、国益上の観点から必要な措置を行いつつ、来月末まで継続する方針を表明しています。