オミクロン株 話題の医師が新イラスト
かわいいイラストとともに描かれた新型コロナウイルスの解説。去年夏、長野県の医師が作った説明書が「わかりやすい」とSNSで話題になりましたが、今回新たにオミクロン株編が、医師の勤務する病院のホームページで公開されました。
■現役医師が作った説明書オミクロン株編
諏訪中央病院のHP http://www.suwachuo.jp/
新たに公開されたイラストは、「新型コロナウイルス感染を乗り越えるための説明書 オミクロン株編」です。長野県茅野市にある諏訪中央病院総合診療科の医師・玉井道裕さんが作成しました。
サブタイトルは、「オミクロンって結局どーなの?」。誰もが素朴に思うオミクロン株への疑問について、「過度に恐れず、甘くみすぎず、正しく対応しましょう」との内容をポップなイラストを交え、24ページにわたって解説しています。
■素朴な疑問をわかりやすくポップなイラストで
特徴的なのは、説明書に出てくる人型の手書きイラストです。
「オミクロンは軽症だから大丈夫?」の項目では、人型ドミノの中で「へっちゃらな人」と「バタンと倒れる人」とに区別して描写。
「あなたのおじいちゃんやおばあちゃんに万が一のことがあっても、まだ『オミクロンは軽症だから大丈夫!』と言えますか?」と伝え、「重症化する確率はゼロではありません」と解説しています。
■この時期に「かぜ」をひいたら、コロナにかかったと思ってください
クラスター発生を防ぐための予防策として、こんな提案をしています。
「『いつものかぜ』として、そのまま仕事や生活を続けるとクラスターの原因になってしまう可能性があります。この時期に「かぜ」をひいたらコロナにかかったと思ってください。見分けるためには検査するしかありません」
■ワクチンを“車の事故”のイメージに
ワクチンの3回目接種については、「発症予防効果よりも重症化予防にメリットがある」とし、「入院の予防効果は52%から88%に上昇」すると指摘しています。
そして、ワクチンのイメージを車の事故に例えて解説しています。「どんなに気をつけていても、事故(感染)は起こります。ワクチンはシートベルトみたいなもの。ワクチン3回目はエアバッグみたいなものです」
■玉井医師の思い
最後のページでは、玉井医師がこのように呼びかけます。
「第5波が終わって、ゆるんだ心のすき間にするりとオミクロンが入ってきました。パンデミックの中で、最も恐ろしいことは何でしょうか?個人的には情報がないことだと思っています。正しい情報という『心の盾』で、オミクロンに心まで侵されないように第6波を乗り越えましょう!」
文章の最後には人型のポップなイラストが「これが最後の波でありますように」と祈り続けていました。