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若者「検査ナシ」は?…専門家提言の着地点

2022年1月22日 11:45
若者「検査ナシ」は?…専門家提言の着地点

「人流抑制ではなく人数制限を」という意見や、若い世代の「検査なし」案などが議論されていた、新型コロナウイルスのオミクロン株をめぐる専門家の提言。批判を踏まえ、また誤解を避けるため、軌道修正された上で正式に提言されました。その中身とは?

■「外出自粛」の中で…知事会が批判

政府分科会の尾身会長ら、専門家による新型コロナウイルスの「オミクロン株対策」が、正式に提言されました。

尾身会長は19日の時点では「人流抑制ではなく人数制限」と発言していましたが、今回の提言では、『知事の判断により、人流抑制を加味することもあり得る』という文章も盛り込まれました。

尾身会長の発言をめぐっては、既に外出自粛を呼びかける自治体もある中、全国知事会から「人数制限さえすれば出歩いていいと聞こえる」などと、批判も出ていました。

■「検査なし」を議論も…誤解を回避

今回の提言では、感染がこのまま急拡大した場合について、「若年層で重症化リスクの低い人については必ずしも医療機関を受診せず、自宅での療養を可能とすることもあり得る」としました。

若い世代への対応をめぐって尾身会長は、検査はせず自宅療養する「セルフケア」の案を打ち出していました。

このため「検査なしで(療養)」という文言を入れるかについても、専門家の間で議論されましたが、検査なしで就業制限したり、検査の抑制だと誤解されたりしないよう、この表現になったといいます。                           

(1月21日『news zero』より)