「京アニの作品を見て、小説を書き始めた」 “京アニ”裁判4日目・被告人質問 “身ぶり手ぶり”で事件の経緯語る
36人が亡くなった京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判で、青葉真司被告(45)は「“京アニ”の作品を見て、小説を書き始めた」と、“身ぶり手ぶり”で事件の経緯を語りました。
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“責任能力の有無”が争点となった裁判は11日、4日目を迎え、弁護人による青葉被告への「被告人質問」が続きました。
青葉真司 被告(45)
「(仕事を辞めて)昼夜逆転の生活になり、“京アニ”のアニメを初めて見て、小説を書き始めました」
「ここに入れば、最高のアニメーションを作れる。最高のシナリオを作れば、最高の作品になる」
青葉被告は定時制高校を卒業後、コンビニや工場での仕事に就いたものの長続きしなかったといいます。“京アニ”のアニメを初めて見たのは、仕事を辞めた30代の頃だと、自らの口で語りました。
弁護人
「小説を書き始めた目的は?」
青葉被告(45)
「仕事が不安定で暮らせない。実力さえあれば暮らしていける何か、小説に全力を込めれば暮らしていけるのでは、と思いました」
青葉被告は時折、“身ぶり手ぶり”を交えながら語りました。
その後、青葉被告は“京アニ大賞”に作品を応募しましたが、「小説のアイデアを盗用された」と恨みを募らせたといいます。
弁護人
「『けいおん!』(京アニの作品)にも、パクられたシーンはありましたか」
青葉被告(45)
「(自分の小説の)『お前このままだと留年だぞ』という内容が、『けいおん!』でも『私、留年したよ』と。ここをパクられたのではないか、と思います」
「筋違いの恨みによる復讐」で、刑事責任能力はあった、とする検察側に対し、弁護側は「善悪の区別や犯行を思いとどまる能力が欠けていた」と無罪を主張しました。
裁判は13日も、弁護側からの被告人質問が続きます。