ジャニーズ「性加害」“当時の実態”を新証言 元Jr.がスタッフから受けた驚きの言葉【バンキシャ!】
ジャニーズ事務所が創業者ジャニー喜多川氏の性加害を認め、謝罪した。組織が生まれ変わることはできるのか。バンキシャ!は被害を訴える元「ジャニーズJr.」を取材。当時、性加害について相談したスタッフから返ってきた驚きの言葉とは──。新証言です。(真相報道バンキシャ!)
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9日、北海道・札幌市で行われていたのは、ジャニーズ事務所に所属するタレントのコンサート。公演終了後、ファンに聞くと、メンバーからこんな挨拶があったという。
コンサートを見たファン
「メンバーの1人が『ジャニーズ事務所のことも、これからよろしくお願いします』という挨拶がありました」
ファン(25)
「いつもだったら『大好きだよ、みんなついてきてね!』って感じなんですけど、きょうは表情とかもずっしり」
「まじめなトーンというか『本当にお願いします』って感じ」
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7日、初めて記者会見を開いたジャニーズ事務所。
藤島ジュリー景子前社長(57)
「ジャニー喜多川に性加害はあったと認識しております。被害者のみなさまに心よりおわび申し上げます」
ジャニー喜多川元社長の性加害を初めて認め、謝罪した。
新たに社長に就任した東山紀之新社長(56)は、「たくさんの人を巻き込んで迷惑をかけて、結果あの方は誰も幸せにしなかった」「人類史上最も愚かな事件だと思います」と話した。
ジャニー氏による性加害。特別チームによると「被害者は少なくとも数百人いる」との証言が複数あるという。
東山紀之新社長(56)
「うわさとしてはもちろん聞いていました」
「うわさという認識はありましたが、自ら行動することはできずにいました」
ジャニーズアイランド・井ノ原快彦社長(47)
「得体のしれない、それには触れてはいけない空気というのはありました」
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多くの人が疑惑やうわさを耳にしながら、なぜ止めることができなかったのか。
バンキシャ!は、被害を訴える元「ジャニーズJr.」を取材。マネジャーに助けを求めても一切聞き入れてもらえなかったという当時の実体験を、初めて語った。
長渡康二さん(40)
「ここで言うなここで言うなって言われまして。もうちょっと人がいないところに行って」
9日、話を聞いたのは元「ジャニーズJr.」の長渡康二さん。被害にあったことを明かし、先月下旬、「当事者の会」に加わった。13歳の頃、性加害の話題がタブーだと感じた“ある出来事”があったという。
それは、マネジャーに被害を相談した時のこと。
長渡康二さん(40)
「『ジャニーさんに会うのが怖い』と(相談した)。たぶん分かると思う。意味も分かると思う」
──(記者)正直な気持ちをマネジャーに告白した?
長渡康二さん(40)
「そうですね」
──その時の返しが?
長渡康二さん(40)
「まず最初は『ここで言うな』『ちょっとこっち行こう』みたいな感じで、静かなところに行って…」
マネジャーは急に周りを気にして、長渡さんを人がいない場所に連れて行ったという。そして言われたのは…。
長渡康二さん(40)
「『なんで?やったらいいじゃん』と率直に言われました」
「『やったらいいじゃん』『だって出られるじゃん、いろいろ出られるじゃん』」
「そのマネジャーさんは親身になってくれる方だった。この人なら相談できるかなと思って相談したが、結果はそういう感じ」
“この話題は口にしてはいけない”──。そう感じた長渡さんは、誰にも相談できなくなったという。
長渡康二さん(40)
「集団催眠じゃないですけど、そういう感じの空気はありました」
13歳の時に性被害にあったという橋田康さん(37)。ジャニー氏による性加害を事務所の大人に相談するのは、難しかったと話す。
橋田康さん(37)
「(身近にいる大人は)ジャニーさん、マネジャーさん、振付師」
「ジャニーさんは性加害の問題があったし、マネジャーにも(黙認している)うわさがあって、そして振付師の人。振付師はすごく厳格な方で、個人的な悩みだったりを打ち明けられるほどの距離感にはいなかった」
「いざという時に手をさしのべてくれる人がいなかった。そこの不安感はありました。そうであってはいけないなと思う」
そして、多くのメディアも被害を訴える声を伝えてこなかった。
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34年前のビデオ。映っていたのは、ジャニー氏による性加害を告発した北公次氏だ。「フォーリーブス」のメンバーだった北氏は、被害にあったことを訴えてきた。しかし──。
北公次氏
「書いてくれるのは何社しかいないよ。新聞は書いてくれん。週刊誌は書いてくれん。テレビはレポーターは何もやってくれない。あれだけのスクープがあれば絶対やってくれるはずなんだよ。普通だったら。誰もやってくれないよ!」
実はこのビデオには、「当事者の会」の平本淳也代表も出演していた。平本代表は当時23歳。
平本淳也代表(当時23)
「ジャニーさんが布団の中に入ってきて抱きつかれて結構締め付けるような感じで抱えてくるんですよ」
「抱きつかれたと同時に、今度は手の動きが違うんです。体中なめまわして触ってくる」
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30年以上がたち、いまメディアに思うことは。
平本淳也代表(57)
「訴訟、裁判、最高裁(判決)が出ていたにもかかわらず、なぜ報道できなかったのか。ニュースにできなかったのか」
「それは各々メディアがいろいろ精査した上で、正当な運営、健全なる報道をしていただければと思います」
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ジャニーズ事務所の会見を受け、日本テレビは以下のコメントを発表しました。
「日本テレビはジャニーズ事務所に対し、被害者の救済と再発防止に徹底して取り組むよう求めるとともに適切な対話を続け、人権を尊重した企業活動に努めてまいります」
「日本テレビは会見で示された対応、方針をふまえて、現時点でジャニーズ事務所所属タレントの番組出演について変更する予定はございません。今後も視聴者の皆様の期待を裏切らない番組を制作してまいります」
(9月10日放送『真相報道バンキシャ!』より)