今年も皇居で稲作始まる 天皇陛下が「お手まき」
天皇陛下による皇居での稲作が、今年も始まりました。
天皇陛下は11日午前、皇居にある苗代に籾をまく「お手まき」を行われました。
育てられるのは、今年もウルチ米のニホンマサリとモチ米のマンゲツモチの2種類です。
グレーのジャンパーをはおり、黒いウオーキングシューズをはいた陛下は、小さなかごに入った種もみを区画ごとにおよそ180粒、慣れた様子でまかれていました。
種もみは1週間程度で芽を出し、育った苗は陛下が自ら水田に植えられます。
皇居での稲作は昭和天皇が始めたもので、陛下は日本の農耕文化の中心である稲作を大切に思われているということです。
秋に収穫されるコメは、宮中祭祀(さいし)の「新嘗祭」に使われる他、根付きの稲は伊勢神宮の神事にも使われます。