天皇皇后両陛下と愛子さま 約4年ぶり…静養先「御料牧場」から皇居に戻られる
天皇皇后両陛下と愛子さまは、約4年ぶりとなるご静養から10日に御所に戻られました。ご静養はこれまで、愛子さまが地元の人たちや自然と触れあわれる貴重な機会でした。今回のご静養の様子について宮内庁担当の記者によると、「到着した時から、みなさま本当に楽しそうな表情をされていました」ということです。
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10日午後5時20分頃、天皇ご一家が静養先から皇居に戻られました。栃木県の「御料牧場」に入られたのは5日のこと。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ご静養は約4年ぶりになりました。
天皇陛下
「久しぶりに3人で御料牧場に来ることができて、とてもうれしく思っています」
皇后さま
「おかげさまで、とても新緑もきれいで、いい空気のなかでゆっくりさせていただくことができるなと思って」
「御料牧場」は、“ご一家のお気に入り”の静養先の一つだということです。散策をされていると――
天皇陛下
「あそこにちょっと桜が…ごめんなさい」
皇后さま
「ごっつんこ」
両陛下の頭がぶつかり、互いに笑みがこぼれます。
そして、愛子さまは「動物たちをながめたり、野菜を収穫したり、充実した時間を過ごすことができればと思っております」と話されました。
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愛子さまがはじめて「御料牧場」にこられたのは、生後約11か月の2002年でした。大きな牛を怖がらずにさわろうとするなど、小さい頃から大好きな動物や自然に触れてこられました。
翌年の2003年、1歳の時には、神奈川・葉山町で犬に手をかまれそうになる場面もありました。皇后さまは、動物との触れあい方を教えられたのでしょうか。
7歳になられた2009年には、愛犬の由莉(ゆり)も一緒にお出掛けしました。こうした地方への静養は、現地の人たちにとってもふれあいの場となり、中学生の頃には、次第に交流される場面も増えていきました。
静養先でのことについて去年、愛子さまは――
愛子さま
「両親との思い出といいますと、やはり私の学校の長期休みに出掛けた旅行のことが真っ先に思い浮かびます」
2018年には静岡・下田市の海で、3人で貝殻を拾われました。
愛子さま
「マツバガイ」
――貝のことは学校で習われた?
愛子さま
「自由研究でだいぶ調べました。でも、あってないかも」
2018年に訪れた栃木県の那須町では――
天皇陛下(当時は皇太子さま)
「葉っぱがついて」
家族で過ごされた思い出の旅行は、元号が令和に変わっても――
天皇陛下
「あっ、トンボ」
――トンボをとったりはされる?
愛子さま
「少し、たまに」
皇后さま
「けっこうよくとるんじゃない? 大好きなんです」
今回のご静養の様子について、宮内庁担当の笛吹記者は――
日本テレビ宮内庁担当 笛吹雅子記者
「到着した時から、みなさま本当に楽しそうな表情をされていました。動物たちと触れあい、またサイクリングをして、イチゴやトマトなどを収穫して、ゆっくりと過ごされたのではないかと思います」
11日からご一家は公務に学校にという生活に戻られます。