難民支援機関が領収書を誤発送 2000通が別の支援者へ 「経験したことのない件数のウクライナへの寄付金が寄せられ…」
ウクライナへの人道支援のために国連UNHCR協会に寄せられた寄付金の領収書2000通が、誤って別の人に発送されていたことがわかりました。
■個人情報が記載された2000通の領収書が他人に誤発送
国連UNHCR協会は、国連の難民支援機関である国連難民高等弁務官事務所の活動を支える日本の公式支援窓口です。
同協会によりますと、業務委託先の会社が今年5月に、ウクライナへの人道支援のために寄せられた寄付金の領収書を、誤って別の支援者に発送していたということです。
領収書には住所、氏名などの個人情報や、寄付金額が記載されており、2000通が誤発送されたということです。
■なぜ誤発送? ウクライナへの寄付件数の急増が影響か
国連UNHCR協会によりますと、ウクライナへの寄付件数が急増したことを受け、今年4月の発送以降、これまで手作業で行われていた領収証を封筒に入れる作業を、機械による自動化にしたということです。
その際に別の支援者のデータを誤って印刷し、さらに確認作業も行われずに、発送していたといいます。
日本テレビの取材に対し同協会は、「ロシアによるウクライナへの侵攻以降、経験したことのない件数の寄付金が寄せられ、ひっ迫していた」「データの不備とチェック不足により誤って発送してしまいました。異なる領収証を受け取られた支援者様に返送用封筒をお送りし、当協会へご返送いただく形で回収を進めております」とコメントしています。