警視庁は5日、東京都内の鉄道利用者が多い駅で、痴漢被害をなくそうと呼びかけました。

東京・千代田区のJR秋葉原では、警視庁生活安全部や、秋葉原駅に乗り入れる鉄道事業者らが痴漢被害をなくそうと、イベントを行いました。

イベントでは元ボクシング選手の鈴木菜々江さんが、痴漢にあわないための対策法について参加者と意見を交わしたほか、警視庁万世橋署員による護身術のレクチャーも行われました。

警視庁によりますと、去年の痴漢被害は、電車内と駅構内での被害が、7割以上をしめるということで、警視庁の二宮健生活安全総務課長は「周囲の人たちが、傍観者になることなく被害者を守る行動をとってもらいたい」としています。

また、警視庁・新宿署は新宿駅を利用する人などにむけて痴漢被害にあった際に、周囲の人に助けを求めることなどが出来る、防犯アプリ「デジポリス」の利用を呼びかけました。

新宿署管内では去年の同じ時期に比べ、痴漢の検挙数が増えているということで新宿署は「デジポリスを広めるなど対策を講じ痴漢撲滅を目指す」としています。