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福島・川内村に移住し「生花店」オープン “花のチカラ”発信 「花があるところに人は集まる」

2024年3月11日 12:10

福塚裕美子さん
「川内(村)以外でやるという選択はなかったです。大自然の豊かさ、人のあったかさ、ユニークさとか、いろんな魅力があって。川内のみんなが、どういうふうに生きていくんだろうというのも…長い時間というか、一生かけて見ていきたいな、そばにいたいなと思って」

現在、月に2~3回ほど、フラワーアレンジメント教室を開催するなど、日常に花がある生活の豊かさを伝えています。

いわき市から来ている生徒
「(震災当時は)余裕がなかったし、日々の生活で精いっぱいという感じでした」

「生活の中にお花があるって、すごくいいですよね」

■夢の生花店…継続する難しさに悩まされるも「あきらめたくない、続けたい」

一方で、厳しい現実も迫っています。

現在、川内村に住んでいるのは約2300人(2月1日現在)。

しかし、人口流出や少子高齢化で、2040年には約1300人になるという予測もされているのです。

福塚裕美子さん
「お花を日常的に買い求める人が少ないわけやから、どうやっていくか、ずっと…ずっと考えてやっている。川内村で花屋を続ける、商売を続ける、継続する難しさに、いま6年やっているけど、悩まされ続けて…。でも、あきらめたくない、続けたいから…」

葛藤を抱えながらも、川内村で生きていく――。

■川内村から “花のチカラ” を発信…「花があるところに人は集まる」

福塚さんはこの春、福島の高校を卒業する生徒たちにも、花の持つチカラを伝えていました。

福塚さん
「こんにちは。いつもありがとうございます」

校長
「きれいですね」

卒業生98人の胸元を彩るコサージュとともに、こうメッセージを残しました。

福塚さんから卒業生へのメッセージ
「本日は、ご卒業おめでとうございます。私の夢は、自分の花屋を持つことでした。最初、川内村で花屋をやるということが、周りにはとても無謀に見えたと思います。でも、自分の夢をあきらめませんでした。あきらめずに、がんばっていきます。皆さんは、これから、ひとりひとり違う、多種多彩な道へ進んでいくと思います。その人生の中で、花を愛でる瞬間がたくさんありますように、と願っています」

夢をかなえた福塚さんが、新たに挑戦していることがあります。

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