京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判で、27日から量刑についての審理が始まり、被告の男は「後悔が山ほどある事件だった」などと話しました。

2019年、京都アニメーション第1スタジオに放火し、36人を殺害した罪などに問われている青葉真司被告は、これまでの裁判で起訴内容を認めていて、犯行の動機や刑事責任能力の有無について争われてきました。

27日から青葉被告への量刑についての審理が始まり、検察側が「筋違いの恨みによる類例なき凄惨（せいさん）な大量放火殺人事件であり、亡くなった被害者の多さや、受けた苦痛の大きさを考慮してほしい」と主張する一方、弁護側は「死刑を科すことが残虐な刑罰に当たらないか、よく考えてほしい」などと訴えました。

また、青葉被告は裁判を通して思うことについて問われると、「あまりにも浅はかだった。後悔が山ほどある事件だった」などと、反省とも取れるような発言をしました。

今後は被害者遺族による青葉被告への意見陳述などが行われる予定です。