石原慎太郎氏が死去 芥川賞受賞、都知事など歴任
東京都知事などを務めた石原慎太郎氏が1日午前、亡くなりました。89歳でした。
石原氏は一橋大学在学中に「太陽の季節」で作家としてデビューし1956年に芥川賞を受賞。昭和の大スター・俳優の石原裕次郎さんの兄としても知られました。
1968年の参議院選挙で初当選し政界入り。その後、衆議院に鞍替えし環境庁長官や運輸大臣を歴任しました。
1999年には東京都知事に当選し、ディーゼル車の排ガス規制や東京マラソンの開催のほか、新銀行東京の設立、東京オリンピック・パラリンピックの招致などに取り組みました。
2012年には東京都知事を4期目の途中で辞任して衆議院選挙に日本維新の会代表として立候補。17年ぶりに国政に復帰しました。
政界引退後も精力的に執筆活動を行い、歯に衣着せぬ「石原節」で活発な発言を続けていました。
家族によりますと、石原氏はおよそ1週間前まで執筆活動を行うなど最後まで作家として仕事を続けましたが、患っていたすい臓がんが去年10月に再発。1日午前10時頃、自宅で息を引き取ったということです。
四男・石原延啓さん「普通に眠ってくれるかなと思っていたら、そのまま呼吸がすーっとおさまって、本当にあっという間に息を引き取った」
日程は未定ですが、葬儀は家族葬で行い後日「送る会」を開く予定だということです。