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“命を救うため”の過酷な訓練…水難救助隊員の女性に密着

2022年8月4日 16:55
“命を救うため”の過酷な訓練…水難救助隊員の女性に密着

東京消防庁の水難救助隊にはたった1人、女性メンバーがいる。久々宇邑乃(くぐうゆの)さん(28)だ。大学時代の「ライフセーバーとして人を救助した経験を生かしたい」と入隊を希望した。しかし、特別な技術と体力が求められる水難救助隊に入るためには、難関の試験をくぐり抜けなければいけなかった。久々宇さんは受験者45人のうち、合格者は半数以下の20人という試験を突破した、唯一の女性。

水難救助隊は都内で6か所に配置され、久々宇さんは足立消防署・綾瀬出張所に所属している。普段は火災や救急の現場であったり出動することも多い。24時間勤務の中、食事当番の日は調理もする。「昼、夜、翌朝、3食作ってます」と久々宇さん。取材した日に作っていたのは「豚のショウガ焼き定食」。同僚たちの評判もいいようだ。だが、救助のプロとしての技術を磨く訓練は過酷だ。

東京・立川にある施設には、訓練用の特殊な水槽があり、人命救助の訓練が行われている。潜水訓練用のプールで底が上下し水深1mから22mまでの調整が可能な施設。およそ60キロの人形をプールに沈め、隊員2人で引き揚げる救助活動の訓練が始まった。隊員が1本のロープで繋がり、ブイを軸に回りながら捜索する「環状検索」という方法。手にしたロープを引っ張って合図をし救助を展開する。連係プレーが問われる場面である。

更に視界が悪い水中に対応するため「あえて視界をふさいでの訓練」も行われた。実際の川は汚れていて視界が不良なことも多いからだ。この日は目標をクリアできたが、2日後、荒川での実践訓練が行われた。水深5mの底は真っ暗で水の流れも速く、かなりの悪条件の中、訓練は始まった。久々宇さんは、気合い十分で挑むが、ある問題が発生してしまう。

※詳しくは動画をご覧ください。(2022年8月4日放送「news every.」より)

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