沖縄県、埋め立て予定海域のサンゴ移植作業を許可 基地移設巡り
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設工事を巡り、沖縄県は埋め立て予定海域に生息するサンゴの国による移植作業を許可しました。
普天間基地の移設先となる名護市辺野古沖で、防衛省は埋め立て工事に先立って、現場の海域に生息するサンゴおよそ8万4000群体の移植作業を行う許可を沖縄県に求めていましたが、辺野古への移設に反対する県はこれまで、許可していませんでした。
しかし、水産資源の保護を所管する農林水産大臣が県に対し、移植を許可するよう「是正の指示」をしたことを巡る裁判で最高裁が先月、沖縄県による上告を退ける決定をし、農林水産大臣があらためて移植を許可するよう「勧告」と「是正の指示」を行ったことをうけ、沖縄県は23日、移植を許可したことを明らかにしました。
沖縄県の玉城知事は「辺野古新基地建設に反対する立場は、いささかも変わるものではありません」とコメントしています。