×

記者「『あれが転機だった』と後々言われていくような…」 皇后さま…現地の人と積極的に親善交流

2023年6月23日 21:49
記者「『あれが転機だった』と後々言われていくような…」 皇后さま…現地の人と積極的に親善交流

天皇皇后両陛下は、インドネシアでの親善訪問を終え、23日夜に帰国される予定です。今回の訪問では、皇后さまが積極的に親善交流する姿が見られました。現地で取材した記者は、「『あれが転機だった』と後々言われていくようなご訪問でした」と話しました。

   ◇

日本時間23日午後1時ごろ、天皇皇后両陛下はインドネシア・ジャカルタ郊外の空港に到着されました。1週間の親善訪問を終え、夜に帰国される予定です。

令和となって初めての国際親善訪問。19日、お二人そろってインドネシア大統領宮殿での歓迎行事に出席されました。

皇后さまは、大統領夫人の案内でさまざまな伝統文化の実演を見て回られました。

ろうけつ染めの体験では、ろうが一部、垂れてしまうハプニングもありました

「わっ 垂れちゃいました」

皇后さまは、積極的にインドネシアの人々と親善交流を行われました。伝統の染め物「バティック」を羽織り、笑顔を見せられました。

「ありがとうございます。テレマカシ」

現地で取材した、宮内庁担当の笛吹記者に話を聞きました。

日本テレビ宮内庁担当 笛吹雅子解説委員
「皇后さまの笑顔にびっくりしました。これが皇后さまの素で、自然体の笑顔なのだと思います。今回は良いご訪問になると予感させたシーンでした」

20日、両陛下はお2人で職業専門高校や大学を訪問し、若い世代と交流されました。当初は皇后さまの体調を考慮し、天皇陛下お一人での訪問で調整されていましたが、皇后さまもご自身の判断で、急きょ同行されることになりました。

大学では、長女・愛子さまと同じ大学4年生と「卒業論文」の話題も…

皇后さま
「卒業論文ということは4年生?」

大学生
「はい、今は4年生です」

天皇陛下
「大変でしょう、卒業論文を書くのは」

大学生
「大変ですが、やるべきことですので」

天皇陛下
「うちの娘の愛子がちょうど今、卒業論文をこれから」

皇后さまは「皆さんの日本語が大変流ちょうで高い水準であったと、本当に驚きました」と感想を述べられました。

日本テレビ宮内庁担当 笛吹雅子解説委員
「(皇后さまは)急きょ決まった訪問でしたが、着替えも用意されていたし、できれば訪問したいというお気持ちは強かったのだろうと思います。前向きに取り組む話を聞き、皇后さまご自身も力を得ているようでした」

また、インドネシアに到着した今月17日、出迎えた日本人学校の生徒に部活の話をお聞きになった際は、愛子さまの話題にもなりました。

天皇陛下
「球技がお好きなんですって」

皇后さま
「球技がお好きなんですね。うちの娘の愛子も球技が大好きで」

日本テレビ宮内庁担当 笛吹雅子解説委員
「やはり、若い世代と交流をする上で、両陛下の頭には常に愛子さまの存在があって、より身近なこととして感じていて、だからこそ、本当に親身になって応援されているのだと思いました」
「寄り添い、未来に向けて、その背中をそっと押していく。愛子さまにそうされたように、今後の交流の中ではそんな姿も見られていくのではないかと思いました」

皇后さまの療養が続く中、お二人での国際親善訪問は21年ぶりとなりました。

日本テレビ宮内庁担当 笛吹雅子解説委員
「(今回の訪問は)『あれが転機だった』と後々言われていくような、大きな一歩となったご訪問でした。今回の自信をこれからの糧にし、令和の両陛下の国際親善の姿を見せられていくのではないかと思っています」

(6月23日午後5時40分ごろ放送『news every.』より)