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福島市大波地区 小学校周辺で除染作業

2011年8月10日 22:18
福島市大波地区 小学校周辺で除染作業

 比較的高い放射線量が局地的に計測されている福島市大波地区で、除染作業が行われている。

 福島市大波地区の大波小学校周辺では、10日午前10時半から、市の委託を受けた業者約20人が除染作業を行った。

 福島市大波地区は、すでに「特定避難勧奨地点」に指定された福島・伊達市の一部の地区に隣接している。大波地区で先月下旬、国と県が370地点で放射線量を調べたところ、最大で一時間当たり3マイクロシーベルトが計測された。

 福島第一原子力発電所の事故から5か月が経過しての対応に、住民からは「遅い。今頃始まっても、もう体には入っているんだからしようがない」「どれだけ効果があるのかはっきりしない」といった声が上がっている。

 10日は、大波小学校を中心に通学路約1.2キロと国道約4キロを除染し、放射線量を3割以上減らしたいとしている。作業は12日まで行い、福島市は除染の効果を調べることにしている。