藤井聡太七冠「名人という言葉にふさわしい将棋を」
将棋の名人戦で藤井聡太七冠が史上最年少で「名人」獲得と七冠達成を果たしました。対局後、藤井七冠は会見を行い、心境を語りました。
名人戦第5局で、1日午後6時53分、94手までで渡辺明名人が投了、4勝目をあげた藤井竜王は新しい名人となりました。
20歳10か月の藤井七冠は、谷川浩司十七世名人が21歳2か月で名人を獲得した最年少記録を40年ぶりに更新、さらに、羽生善治九段以来の七冠も最年少で達成しました。
藤井聡太七冠
「羽生先生の(七冠の)記録は、全冠制覇というところで、特別なものという風に思っています。自分としては、そこに並べたという意識はないんですが、名人を獲得することができたのはとてもうれしく思っています。名人という言葉にふさわしい将棋がさせるように、今後一層、頑張らなくてはという気持ちが一番強いです」
「(全冠制覇は)現時点ではまだまだとても遠いものなのかなと思っている。『名人』という言葉には、やっぱり子どものころから憧れを抱いていたので、今回獲得できたことについては感慨深いものがあります。ただ、実際その立場になってみると、それで終わりということではなくて、そこから先がずっとあるというところもあるので、それをしっかり見据えてやっていきたい」
藤井七冠は、初めての海外対局として、今月5日に棋聖戦第1局をベトナムで行います。