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国道が陥没…前日の大雨影響か 直前に走行した車は“違和感”おぼえ… 千葉・市原市

2024年9月5日 5:52
国道が陥没…前日の大雨影響か 直前に走行した車は“違和感”おぼえ… 千葉・市原市

千葉県市原市の国道で幅15メートルにわたって道路が陥没し、4日午後11時現在も、上下線ともに通行止めとなっています。前の日に降った、非常に激しい雨が影響した可能性があるということです。

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4日、千葉県市原市。

大町怜央フィールドキャスター
「この先が通行止めになっているということで、車も渋滞してきています」

「いつも以上」だという渋滞のワケは…

大町怜央フィールドキャスター
「この先で、道路の陥没があったということです」

市原市上空から見る国道16号には、上下線あわせて4車線を横切るように、1本の亀裂が…。4日午前9時すぎに「道路が陥没している」と通報が入りました。

大町怜央フィールドキャスター
「ここが陥没した現場です。いままさに4台の重機が作業を行っています。広い範囲で陥没が起きています」

長さ約5.5メートル、幅約15メートル、深さ約85センチにおよぶ陥没。実は「陥没の直前にここを通った」という車は“違和感”をおぼえたといいます。

「いつもここを通る車が『(普段は)弾まないのが弾んだ』って」

──車が弾んだ?

「ええ。だから少し道路が湾曲になっていたんですかね。だから ボンボンと(弾んだか)」

すでに道路が沈みかけていたのでしょうか? この陥没による交通事故やけが人は確認されていないということですが、突然の陥没に影響している可能性があるというのが…3日の朝、このあたりを襲った道路が冠水するほどの“激しい雨”。

県が設置した雨量計によると、3日午前7時までの1時間に85ミリの猛烈な雨を観測。市内の一部には、土砂災害の恐れがあるとして一時、避難指示がだされていました。

4日、渋滞に巻き込まれた近所の人も、3日の雨を自宅から撮影。

近隣住民
「この辺も水浸しになって」

──自宅もギリギリ?

近隣住民
「ギリギリ、そうですね」

別の住民も──

近隣住民
「これでも、すねくらいまで(水が)あるんですよね。車が止まったり、立ち往生したりしている車があった。日常でもよく使う道路だから、まさかあそこが陥没するとはね」

道路が陥没した原因は“3日の大雨である可能性”があるといいます。

大町怜央フィールドキャスター
「反対車線の下側、空洞があります。ここが水路だったんでしょうか、奥みると水がありますね。水路とみられる場所は、かなり大きな空洞となっているのがわかります」

陥没した道路の下には、雨水を排水するための水路が走っています。地盤工学に詳しい専門家は、この水路に着目。

日本大学理工学部 鎌尾彰司准教授
「可能性があるとしたら、天井にあるひび割れから、逆に水が外に出て(水路の)コンクリート製の構造物の上の土を泥流化させて泥水化させた。そこの部分を早く空洞にしてしまった。老朽化によっていずれ陥没するはずだったのが、この大雨によって、それが少し早められたと考えられる」

「出口には大量の土が堆積している状況と聞いているが、用水路の水では流しきれないほどの大量の土・天井が破損崩落することで、土も落ちていったと考えるのが妥当」

国土交通省は、3日の大雨が水路に流れ込んだことが影響した可能性も考えられるとして、原因を調査しています。

日本大学理工学部 鎌尾彰司准教授
「同じような箇所が我が国にはいくつでもあるといっても過言ではない。管理者がしっかり管理をして、危険な箇所から工事していくことが必要」

   ◇

4日の夜になっても…

大町怜央フィールドキャスター
「日は落ちたんですが、まだ渋滞は解消されていません。我々が進んでいるこの車線もそうですし、反対車線も渋滞となっています」

大動脈ともいえる道路で起きた陥没。国土交通省は、5日の正午の通行止め解除を目指しているということです。

(9月4日放送『news zero』より)