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泣く子を抱いて会議、打ち合わせ中に“おしっこ”……ハプニング連続 コロナ“休園”、リモートワークの現実

2022年1月29日 12:45
泣く子を抱いて会議、打ち合わせ中に“おしっこ”……ハプニング連続 コロナ“休園”、リモートワークの現実

新型コロナウイルスのオミクロン株の感染急拡大で、「濃厚接触者」の待機期間が短縮され、検査体制も見直されることになりました。一方、休園や休校が相次ぎ、子どもの居場所やリモートワークに影響しています。小さい子を抱え自宅で仕事する大変さとは――。

■「待機」7日間に短縮、検査も不要

新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者の待機期間について28日夜、動きがありました。岸田首相は「一般的な方は10日間から7日間に変更(します)」と明らかにしました。

厚生労働省によると、今後の待機期間は現在の10日間から7日間に短縮され、待機を解除する際の検査も不要になります。

社会機能の維持に必要な「エッセンシャルワーカー」に限っては、現在は自治体の判断で6日目の検査で陰性であれば待機解除となりますが、今後は4日目と5日目に2回抗原検査を行い、陰性が分かり次第、すぐに解除となります。

都内の特別養護老人ホーム「博水の郷」の施設長は「1人欠けると他の職員の休みや勤務時間が変わってきてしまうという負担があります。(濃厚接触者が)今後増えた時のことを思うと、待機期間を短くしていただけることは、とてもありがたいです」と歓迎しました。

■学童保育の児童「ちょー少ない」

また全国で、学校や保育所などの休校や休園が相次いでいます。

都内の学童保育「ライト学童保育クラブ」を訪ねました。

職員は「今の時期だと(1日)平均80人くらいが出席しています」と言いますが、28日は広い教室に3人だけでした。ランドセルを置く棚もスカスカです。

ここでは2つの小学校の児童を預かっていますが、そのうち1校は休校し、もう1校も学級閉鎖が相次いでいるといいます。

小学2年生は「学級閉鎖が多いんですね。ちょー少ないからね、遊ぶ人全然いない」と漏らしました。別の小学2年生も「みんなと遊びたい」と言います。

■休園…子ども抱えたテレワークの現場

子どもの保育所が休園となり、子ども2人を見ながらのテレワークに迫られている神奈川・川崎市の家族を訪ねました。

テーブルでパソコンに向かう母親。1歳の娘が身を乗り出し、パソコンの周りの物にかまおうとします。母親は「なになに、できないできないできない、これはできないよ、これはできない」と取り上げると、娘は「ねえ!」と不機嫌そうに声を上げました。

その娘が泣き、母親は抱きかかえながら「在庫数は特に変わっておりません」とリモート会議をこなします。さらに打ち合わせ中にも、ハプニングが起きました。

「しょんべんしたぞ!」と駆け寄った父親。母親も「え、うそ! ソファーにおしっこしたって。ちょっとごめん、1回切ってもいい?」と画面の先の相手に伝えました。

思うように仕事が進まないため、工夫していることがあります。

母親
「子どもが寝ている早朝というのが自分の時間が取りやすいので、朝の5時に始業して子どもが起きてくるまでの間に集中して仕事をしたりとか」

(1月28日『news zero』より)