×

“iPS治療”共同執筆者全員が関与否定

2012年10月13日 12:19
“iPS治療”共同執筆者全員が関与否定

 アメリカで研究者・森口尚史氏がiPS細胞(=人工多能性幹細胞)の移植治療を行ったと発表した問題で、論文の共同執筆者とされた杏林大学医学部講師の上村隆元氏が13日朝、日本テレビの取材に対し、論文の作製や治療には関与していないとコメントした。これで共同執筆者全員が直接の関与を否定したことになる。

 上村氏は13日、大学を通じて日本テレビの取材に答え、「自分は公衆衛生が専門で、iPS細胞とは関係なく、論文の共同執筆者になっていることも知らなかった」などとコメントした。上村氏は、森口氏とはここ3年、会っておらず、なぜ名前を使われたのかわからないとしている。

 森口氏の論文で共同執筆者とされたのは、上村氏、東京医科歯科大学の佐藤千史教授、東京大学の井原茂男特任教授ら2人の計4人で、これで全員がiPS細胞の作製や移植手術への関与を否定したことになる。