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「火星で液体の水を確認」米誌が論文を発表

2018年7月26日 6:38

アメリカの科学雑誌「サイエンス」が25日、火星で液体の水の存在を確認できたとする論文を発表した。

これは、イタリアの研究グループが科学雑誌「サイエンス」で発表したもので、火星の南極にある氷の約1.5キロ地下に、直径約20キロにわたり液体の水の存在を確認できたという。火星を周回している探査機のレーダーを使って分析した結果だという。火星ではこれまで水が流れた跡は確認されているが、液体の水が存在することが確認されれば初となる。

論文では、今回発見された水は「冷たく塩分濃度が高いため、生命の存在には適していない」とする一方、「今後は、生命の存在が可能な水の探索に弾みがつくだろう」としている。一方で同じ研究グループの中からは、分析が不十分で「まだ大発見と言うには早い」と疑問視する声も出ている。