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直木賞に朝井さん「何者」安部さん「等伯」

2013年1月16日 20:38
直木賞に朝井さん「何者」安部さん「等伯」

 第148回直木賞の受賞作が16日に発表され、朝井リョウさんの「何者」と安部龍太郎さんの「等伯」の2作品が受賞した。

 朝井さんは89年、岐阜県生まれの23歳で、平成生まれ初の直木賞作家となる。早稲田大学在学中、「桐島、部活やめるってよ」を執筆して小説すばる新人賞を受賞、この作品は映画化された。早稲田大学卒業後は、社会人として働きながら作家としての活動も続けている。朝井さんは前回に続く2回目のノミネートでの直木賞受賞となった。「何者」は大学生5人がなぜ就職するのか、就活・内定に必要なものとは何か、それぞれが悩みながら進んでいく物語。

 安部さんは55年生まれの57歳。区役所での勤務や図書館司書の仕事を経て、90年に「血の日本史」でデビュー。戦国時代から江戸時代にかけて造詣が深く、歴史小説を多く発表している。今回、2回目の直木賞ノミネートでの受賞となった。「等伯」は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した絵師・長谷川等伯を主人公に、一心に画業に打ち込んだ生涯を描いた作品。

 授賞式は来月中旬に行われる予定。