兼六園「雪つり」取り外し作業始まる 石川
石川・金沢市にある日本三名園の一つ・兼六園で15日、冬の風物詩「雪つり」の取り外し作業が始まった。
15日朝の金沢市は青空が広がった。兼六園では、冬の間、雪の重みで木の枝が折れるのを防ぐ雪つりの取り外しが始まった。作業は、樹齢約220年の「巣ごもりの松」から行われ、11人の庭師が高さ13メートルの支柱から伸びる約300本の縄を手際よく切っていった。これから1週間かけて園内800か所の雪つりが取り外され、最終日の22日には、園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松」で作業が行われる予定。
一方、園内では梅の花が開き始めている。現在は3分咲き程だが、2~3日後には見頃を迎えるとみられ、幾何学模様を描く冬の名勝は徐々に春の装いへと移り変わる。