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仲井真知事が辺野古埋め立て承認を正式表明

2013年12月27日 16:42
仲井真知事が辺野古埋め立て承認を正式表明

 住宅街に囲まれ、世界一危険な基地とも言われる沖縄県のアメリカ軍「普天間基地」を名護市辺野古に移す動きが新たな段階に進んだ。仲井真弘多知事が27日午後、記者会見を行い、辺野古の海の埋め立てを承認したことを正式に表明した。

 仲井真知事の会見は当初、沖縄県庁で行われる予定だったが、体調不良を理由に、急きょ、知事公舎に変更された。会見で仲井真知事は、承認の理由について、移設が完了するまでの間、普天間基地の危険性を除去するための努力を政府が表明したためだと強調した。

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 また、仲井真知事は、辺野古への移設には約10年かかるとして、基地機能の県外移設による普天間の「5年以内の運用停止」を求めていくとして、「県外移設」の主張を変えたわけではないと述べ、県民に理解を求めた。

 沖縄県庁周辺には、27日も朝から仲井真知事の承認決定に抗議する市民が詰めかけ、昼過ぎには県庁のロビーが市民で埋め尽くされた。「辺野古は事実上不可能」としてきたこれまでの仲井真知事の姿勢から、「公約違反」だという訴えが今も続いている。