×

大川小の津波被災、検証委が最終報告案

2014年1月19日 21:05
大川小の津波被災、検証委が最終報告案

 東日本大震災の津波で、宮城県石巻市・大川小学校の児童・教職員計84人が犠牲になった問題で、当日の避難行動などを検証する第三者委員会は19日、遺族側に最終報告案を示した。

 石巻市で開かれた9回目の第三者検証委員会では、最終報告案が示され、意見が交わされた。報告案では、避難が遅れた原因について、「教職員全体としての津波・防災に対する知識は、必ずしも十分ではなかった」などと、危機意識の低さを指摘している。遺族からは、「報告案は“推定される”“記録がない”といったあいまいな表現があまりに多く、真実が見えない」などと、不満の声が上がった。

 第三者委員会は、今回の意見を参考に最終報告案を修正し、市教育委員会に提出する予定。