亀裂広がり…上信越道で通行止め続く
長野県佐久市の上信越道で道路脇の亀裂が広がり佐久ICと碓氷軽井沢IC間の上り線で8日未明から通行止めが続いている。大型連休を控えているが、今のところ復旧のメドは立っていない。
亀裂が確認されたのは佐久市と群馬県境にある上信越道八風山トンネルの長野県側の入口付近。現場では9日、土砂の水分量を計測して、復旧工事ができるかの確認作業が行われていた。
亀裂は先月27日に発見された。大きく3か所あり、幅は最大で80センチほど。亀裂が徐々に拡大しているため上信越道の佐久ICと碓氷軽井沢IC間の上り線は8日午前1時20分から通行止めになった。
佐久市と群馬県境では2月に1メートルの雪が降り、一部の道路で車両が立ち往生する事態になった。今回の亀裂との因果関係はわかっていないが、例年以上に雪解け水が土に染み込んでいるとみて関連を調べている。
長野県佐久建設事務所・石井杉男所長「春先というのは冬の間に浮いた石だとか土砂の塊が落ちてくることもあるので、十分注意する時期だと思う」
応急処置として水の浸入を防ぐシートが設置されたが、まだ1時間に1センチほど斜面が動いている状況。復旧のメドは立っていない。
NEXCO東日本は大型連休の前には下り線を対面通行にするなど対応策を検討している。