三陸沖の海水温が記録的な高さに 平年比約10度高い海域も
三陸沖で海の中の水温が平年より10度も高い海域があるなど、海水温が記録的に高くなっていることがわかりました。
先月、気象庁の海洋気象観測船が行った観測で、三陸沖の水深300メートルの海水温はおよそ17度と、平年と比べておよそ10度も高かったことがわかりました。
この原因について、気象庁は、北上する暖流の黒潮は通常、房総半島付近で陸地から離れるものの、今年の春以降、陸地から離れずに黒潮が関東と東北地方の太平洋沿岸を沿うようにして北上しているためとみています。これは、1979年以来の珍しい現象だということです。
気象庁は、海洋環境が変わったことによる水産資源の分布の変化や天候への影響が懸念されるため、観測を続けるとしています。