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別論文でも不正指摘 改革委が調査求める

2014年5月23日 14:23

 STAP細胞の論文をめぐる問題で、これまで調査の必要はないとされていた論文にも誤りがあると指摘されていることを受け、外部の有識者からなる改革委員会は理化学研究所に対し、調査を求めた。

 理化学研究所によると、誤りの指摘があったのはイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に掲載されたSTAP細胞に関する論文2本のうち、すでに取り下げを勧告された論文とは別の論文。理研内部の研究者から、画像の誤りなどを指摘する情報提供があり、共同研究者が確認を行ったところ、異なる2匹のマウスの胎児を写したとされる画像は、同じマウスを写した可能性があることがわかったという。

 理研はこれまで、この論文について改めて調査は行わないとしていたが、22日、再発防止策などを検討している改革委員会から、論文の調査を含め、規定にのっとった手続きを取ってほしいなどの意見が寄せられたという。理研は今後の対応について、検討するとしている。