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“凶暴”サルの襲撃…60人以上ケガ 高齢女性が指骨折も 山口市

2022年7月29日 21:47
“凶暴”サルの襲撃…60人以上ケガ 高齢女性が指骨折も 山口市

山口市でサルによる被害が拡大しています。今月に入り60人以上がケガをしていて、28日夜にも女性がサルに襲われ、指の骨を折るなど大けがをしました。また、28日には新たにサルを捕獲した人もいますが、その後も目撃情報があるということです。

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山口県で、サルによる被害が深刻化しています。

サルに襲われた住民(77)
「サルと格闘したといったらおかしいけど、怖かったです、もう…」

指は骨折し、体中に傷を負った住民。28日夜、家でテレビを見ていた際、突然サルに襲われたといいます。

サルに襲われた住民(77)
「あそこから入って、あそこから出ていった。一瞬、何が起こったかわからなかった。まさか、サルが出てくるとは思わない。こんな状況だから血だらけです。修羅場です」

サルの凶暴性を物語る痕跡が残っていました。

サルに襲われた住民(77)
「大きかったですよ。このぐらいの丈(体長)があった。こんな怖い思い初めてです」

サルは家の中にまで侵入し、住民を襲っています。山口市では今月8日から約3週間、被害が続いています。保育園が設置している複数の防犯カメラには11日、16日、21日と、何度も周辺をうろつく姿が捉えられていました。

被害が相次いでいるのは、山口市の小郡地区です。29日正午時点で、ケガをした人は66人にものぼっていて、3日前の26日、サル1匹を捕獲し、殺処分しましたが、いまだ被害はおさまっていません。“凶暴なサル”は、何匹いるのでしょうか。

「人間を襲って楽しんでいるんじゃないか」という声があがるほど、住民にとって不安な日々が続いています。

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こうした中、28日、新たにサルを捕獲した人がいます。

サルを捕まえたガブリエル・マウさん
「みんなケガしたから、かまれてたから、捕まえた方がいいなと思った」

市内の会社に勤めている、インドネシア人のガブリエル・マウさんは、28日夜に社員寮で洗い物をしている際、突然サルに襲われたといいます。

サルを捕まえたガブリエル・マウさん
「フライパン洗ってから台所に置いて、体の向き変えた(振り返った)時に急に(窓から)入ってきた」

――どこら辺にとんできた?

ガブリエル・マウさん
「顔に」

その後、ガブリエルさん含め、4人でサルを押さえ込んだといいます。

その様子を目撃したという人は「すごく大きな声が聞こえたので、『どうしたんだろう?』と思ったら、階段上がってすぐのところ、アパートの2階で大騒ぎしていて、『サルかな?』と言ってたんですけど、ほんとに捕まった」と話します。

ガブリエル・マウさん
「体で(サルを)カバーして、逃げないようにした。腕も押さえた。毛が滑りやすいから、上に持つと持ちにくい。だから床に押さえないとと、3人で押さえて、もう1人はサルの手をテープで縛った」

市によると、ガブリエルさんらが捕獲したサルは、推定4歳の雄で体重約7キロ、体長は54センチでした。人に危害を加えているサルと判断し、殺処分しました。その後、被害は出ていないといいますが、サルの目撃情報は2件あったといいます。

まだいる可能性がある凶暴なサル。市などは引き続き警戒を強め、パトロールなどを行う方針です。