×

横田早紀江さん「がっかりしております」

2014年9月20日 0:20
横田早紀江さん「がっかりしております」

 拉致被害者などをめぐる北朝鮮からの調査報告を待つ中、政府は19日、拉致被害者家族らに対し、北朝鮮の調査の報告時期は今のところ見通しがつかない状況であると説明した。

 説明会で山谷拉致問題担当相は、「きのう北朝鮮から、『1年を目標に調査を行っており、今は初期段階であるので、初期段階を超えた説明は出来ない』と回答があった」と報告した。

 外務省の伊原アジア大洋州局長は、北朝鮮との間で1回目の報告時期について“夏の終わりから秋の初め”で当初合意していたものの、現在は見通しが立たない状況だと説明したという。そして、北朝鮮の担当と直接面会し詳しい説明を求める意向を示したという。

 横田めぐみさんの母・早紀江さん(78)「ちょっとがっかりしております。まず拉致された国家犯罪に巻き込まれた人たちを救出するということを優先的にやっていただきたい。(日本政府には)本当に負けないで、しっかりやっていただきたいと思っています」

 拉致被害者家族会・飯塚繁雄代表(76)「北朝鮮の報告の仕方、これは全く不誠実だと感じます。全体的に確実な報告を北朝鮮として出さざるをえない、そういう状況を是非作っていただきたい」

 家族からは、速やかな報告を促してほしいとしつつも、すべての拉致被害者の救出に向け粘り強い交渉を望む声が出た。