再開発で“迷路”の渋谷駅 工事で18日から山手線一部区間運休
再開発でまるで“迷路”のようになっている渋谷駅周辺。さらに、18日から2日にわたり、JR山手線の一部区間が運休になり、街の人からは困惑の声も上がっています。
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17日、渋谷駅前には、友人と待ち合わせ中だという千葉からきた女性がいました。
千葉からきた女性
「なんでそっちに行ったんだろう」
改札を出た友人が迷子になっているというのです。
友人と電話中
「工事してるから。東急プラザ? そこにいるのね、ちょっと行ってみる」
渋谷駅が工事中で景色が変わり、迷子になったという友人。女性は迎えに行こうとしますが…
千葉からきた女性
「わたし、わからんなー」
駅周辺の街並みも変化し、本人も迷子になりました。
千葉からきた女性
「東急プラザってどこでしたっけ?」
「あそこ、東急プラザ」
道を尋ね、本来より約30分遅れで、ようやく友人と出会えたということです。
1人が迷子になっているという、待ち合わせ中の女性たちもいました。そこへ迷子の女性は到着。
茨城からきた女性
「迷ってました。ずーっと向こうに行って。親切な人がいて、こっちまで連れてきてくれた」
待っていた女性の1人は、迷わないように地図を持参していました。
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これまでも迷路のようだといわれてきた渋谷駅。そんな中、18日、19日に行われるのが、JR山手線の一部区間の運休です。今回の区間は大崎駅と池袋駅の間で、18日は外回り、19日は内回りで終日運休となるのです。
運休の訳は渋谷駅の改良工事です。山手線ホーム約半分が工事エリアになります。混雑次第では、ハチ公改札が入場規制される可能性もあります。2日間でおよそ64万人に影響が出るということです。
利用者(20代)
「長いな。いつまでやるんだろうな」
終わりのみえない渋谷駅の工事。今回は山手線の線路を高くする工事が行われます。
今年1月に行われた前回の工事では、別々だった山手線の内回りと外回りのホームを1つに統合。今回は、その山手線の線路とホームを20センチほど高くする工事が行われるのです。
今後、電車の下にある通路を高くすることで、駅の利用者が歩きやすくなるといいます。
実はこうした線路の工事には、大勢の人の苦労が詰まっているといいます。総勢4000人が携わった前回の工事の裏側を記録した映像には、多くの人の手で、巨大な線路を少しずつ移動させる様子が記録されていました。
緻密かつ、大胆な2日間を超える作業によって、ホームが1つになる工事が無事、終了。わたしたちの生活の足が生まれ変わっていました。
「工事が長い!」と不満に思っていた女性も、この動画をみると…
利用者(20代)
「ありがとうございます」「感謝だね」
工事のための運休は最後の予定で、今後は駅のバリアフリー設備などを整備するということです。