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根底から作り変える…朝日新聞の新体制発足

2014年12月6日 1:24
根底から作り変える…朝日新聞の新体制発足

 朝日新聞社は5日、臨時株主総会を開き、いわゆる「吉田調書」をめぐる記事取り消しなどの責任を取って木村伊量社長が辞任し、新しい経営体制を正式に発足させた。

 「一連の問題では皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし、改めて深くお詫(わ)びを申し上げるとともに、これから全力を挙げて再生に向けて取り組みますので、何卒よろしくお願い申し上げます」-後任として新たに就任した渡辺雅隆社長はこのように述べ、福島第一原発の事故に関する、いわゆる「吉田調書」の報道で記事を取り消した問題などについて改めて謝罪した。

 朝日新聞社によると、木村氏は当初、顧問に就任する予定だったが、辞退したという。

 会見で渡辺新社長は「根底から朝日新聞社を作り変える」と述べたが、過去の問題点をどう考えるかについては「第三者委員会の検討を待ちたい」と答えるにとどまった。