“エアバッグ問題”タカタ社長が会見で陳謝
エアバッグの大規模リコール問題に揺れる自動車部品大手・タカタが、25日午後4時半から記者会見を開いた。エアバッグ問題で高田重久会長兼社長が会見するのは初めて。
高田会長兼社長「このたびの市場措置(リコール)により、多大なるご心配、ご迷惑をおかけしております皆様に対し、改めておわび申し上げます。大変申し訳ございませんでした」
リコール問題後初めてメディアの前に姿を現した高田会長兼社長は冒頭、世界的に広がるエアバッグのリコール問題について陳謝した。
タカタのエアバッグを巡ってはリコールが相次ぎ、先月、アメリカの運輸省がアメリカ国内で最大規模となる約3400万台をリコールの対象にすると発表している。
会見でタカタは、エアバッグ問題のこれまでの経緯や不具合の原因分析の途中経過などを説明したが、現時点で、アメリカなどで提起されている集団訴訟などについての費用は「合理的に算定できない」としている。会見は25日午後4時半から始まり、午後5時半現在も続いている。
これに先だって25日午前、都内で行われた株主総会には、去年の倍にあたる約200人の株主が出席した。株主からは問題への対応の遅れなどを批判する声が相次ぎ、開催時間は2時間15分とタカタとしては過去最長となった。