タカタ 会長兼社長が会見「改めておわび」
エアバッグの大規模リコール問題に揺れる自動車部品大手・タカタが25日午後、急きょ、記者会見を開いた。エアバッグ問題で高田重久会長兼社長が会見するのは、初めて。
高田会長兼社長「このたびの市場措置(リコール)により、多大なるご心配、ご迷惑をおかけしております皆様に対し、改めておわび申し上げます。大変申し訳ございませんでした」
リコール問題後、初めてメディアの前に姿を現したタカタの高田会長兼社長は冒頭、世界的に広がるエアバッグのリコール問題について陳謝した。タカタのエアバッグを巡ってはリコールが相次ぎ、先月、アメリカの運輸省がアメリカ国内で最大規模となる約3400万台をリコールの対象にすると発表している。
会見でタカタは、エアバッグ問題のこれまでの経緯や不具合の原因分析の途中経過などを説明したが、原因究明にどれくらい時間を要するかについては明言を避けた。また自身の経営責任に関する質問に対して高田会長兼社長は、現時点ですぐに辞任する意向はないとの考えを示した。
高田会長兼社長「私としてはこの問題をしっかり解決していくのが私の責務である」
一方、今後発生する可能性のある新たなリコール費用や、アメリカなどで提起されている集団訴訟などについての費用などは「合理的に算定できない」としている。