東芝の不適切な会計処理について第三者委員会が調査を進める中、田中社長の辞任が避けられない見通しとなった。

　東芝の不適切な会計処理については、会計士や弁護士などからなる第三者委員会が、関係者らへの聞き取りやメールの洗い出しを含め、調査を行っている。その中で、第三者委員会は、田中社長自らの部下への指示が、損失の先送りなどに結びついた面もあるとみていて、田中社長の辞任は避けられない見通しとなった。

　田中社長は、経営陣として高い目標を掲げるのは当然のことだが、会計を適切にチェックする機能が十分ではなかった、との認識を示してきた。第三者委員会は２０日までに調査結果をまとめ、これを受け、証券取引等監視委員会が調査に乗り出す見込み。