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「Muse細胞」使った人工皮膚 実用化へ

2014年12月11日 22:59
「Muse細胞」使った人工皮膚 実用化へ

 新たな多能性幹細胞「Muse細胞」を使用した人工皮膚が実用化されることになった。

 Muse細胞とは、臓器や筋肉、神経など体の様々な細胞に分化することができる幹細胞で、がん化する可能性が極めて低いとされている。

 Muse細胞の発見者で東北大学の出澤真理教授らは11日、Muse細胞を用いて人間の肌に極めて近い3次元の培養皮膚を作製し、実用化できる技術を確立したと発表した。来年1月から医薬品や化粧品の効果や安全性などを検査するためのキットとして企業向けに販売される。

 Muse細胞が実用化されるのは初めてで、出澤教授は、様々な疾患を治すのに役立ててほしいとしている。