沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先となっている名護市辺野古沖で２７日、大型のクレーン船などを使った海上作業が始まった。

　防衛省は２７日朝から、名護市の辺野古沿岸で、大型のクレーン船やブロック運搬船を海上に並べて、本格的な海上作業を始めた。基地移設に向けた海底のボーリング調査に関連する作業とみられる。

　現場には、移設に反対する市民が集まり抗議している。移設に反対する翁長知事は２６日、沖縄防衛局に対し、仲井真前知事が承認した辺野古埋め立ての適法性を検証する作業が終わるまでボーリング調査などの作業を中止するよう求めていたが、国は、県の中止要請に応じずに移設作業を進める姿勢を示した形。