福岡市「カワイイ区」来月末で廃止へ
福岡市が2012年にインターネット上に設けた「カワイイ区」。元AKB48の篠田麻里子さんなどが区長になって話題になったが、来月末で廃止されることになった。
「かわいい」という視点から地元のファッションや食べ物などの情報を発信しようと、福岡市がインターネット上に開設した「カワイイ区」。初代区長には、当時AKB48のメンバーだった篠田さんが就任した。「区民」に登録するとメールマガジンが配信され、特別住民票も取得できる。当初は話題性もあり、わずか3か月で区民は4万人を超えた。
しかし、初代区長の篠田さんは半年余りで退任。「『カワイイ区』という名称が男女差別を助長する」などの苦情が寄せられ、騒動になった事が理由だった。
2代目区長にはカナダ人の人気ブロガーのミカエラ・ブレスウェートさんが就任したが、時間の経過とともに注目度も下がり、福岡市は来月末での廃止を決めた。
一方でこれまでにかかった事業費は3300万円に上っていた。
福岡市の山本公平企画課長「(カワイイ区は)一定の成果を得たシティプロモーションなので、タイミングよくやっていかないといけない。新しいものにチャレンジしていきたい」
最近はメディアへの露出もほとんどなく、スタート時の華やかさとは対照的にひっそりと幕を下ろす「カワイイ区」。ミカエラさんは「福岡の魅力を発信するなど役割は果たせた」とコメントしている。