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首都直下地震で救援ルート確保 八方向作戦

2015年2月20日 21:02

 首都直下地震が起きた時、郊外から都心に入る救援ルートを確保するため、国土交通省は発生から48時間以内に8方向からの道路を通行できるようにする計画をたて、20日に公表した。

 首都直下地震ではガレキや車両で道路がふさがれ、緊急車両が通行できない区間が東京都心で大量に発生すると想定されている。国土交通省は物資や機材が足りない都心に、神奈川や埼玉などの郊外から8つのルートを確保する「八方向作戦」について、ルート案などの計画を20日、公表した。

 例えば、世田谷区付近では国道246号線で最大約3200台の車両が立ち往生し、10トンダンプ30台分のガレキが発生すると想定。道路の損傷状況に応じて首都高速3号線、国道246号線、首都高速と国道を組み合わせる3つの案から、優先して切り開く道路を選定する。

 また、発生から6時間後をメドに8方向全てで作業に着手し、48時間以内に最低でも各方面で1ルート確保することを目標としている。

 今後、ルートごとに具体的な行動計画を作成し、首都直下地震に備える。