去年、全国の警察が商標や著作権など知的財産権を侵害したとして検挙した事件の数が５７０件あまりに上り、過去最多となったことがわかった。

　警察庁によると、去年１年間に全国の警察が知的財産権を侵害したとして検挙した事件の数は前年より５０件増えて５７４件となり、過去最多となった。検挙された人数も前年より１２２人増えて８３８人に上っている。このうち、著作権を侵害している事件は２７０件あり、約半数がファイル共有ソフトを使ってインターネット上に著作物を無断で公開し、不特定多数の人に閲覧させていたものだった。

　また、企業の営業秘密や顧客情報などを侵害する不正競争防止法違反での摘発は、前年の５件からほぼ倍増し、１１件となっている。