JALスタッフに感謝状「上京型」詐欺防ぐ
地方から羽田空港に呼び出して現金をだまし取ろうとする「上京型」の振り込め詐欺を未然に防いだとして、日本航空のスタッフが6日、警視庁から感謝状を贈られた。
感謝状を贈られたのは、日本航空の羽田事業所と女性スタッフ2人。警視庁などによると、先月12日、羽田空港で70代の女性がうろうろしていたため、スタッフが声をかけたという。
被害女性に声をかけた日本航空・阿部碧さん「けさ、息子から仕事で大変なことになったということで、1000万円現金を持ってこいと言われたので、今日持ってきたと」
女性は息子を名乗る男に「仕事で損失を出した」と呼び出され、熊本から夫と共に上京し、2000万円を用意していた。スタッフが空港内の交番に連れて行き、息子に電話をしたところ、振り込め詐欺とわかったという。
警視庁によると、地方から羽田空港に呼び出す「上京型」の振り込め詐欺は今年、未遂の6件を含め12件発生し、総額2510万円の被害が出ているという。