×

再生医療“細胞入手方法”仕組みで大筋合意

2015年3月26日 20:50

 再生医療で使用する薬などの原料となる細胞について、経済産業省の研究会は入手方法などの仕組みで大筋合意した。

 再生医療に使用する薬などは、患者本人から採取した細胞をもとにして作っているため作製に時間がかかり、大量生産は困難なのが現状。大量生産のためには第三者の細胞が必要だが、国内には第三者の細胞を調達する仕組みがなく、現状は海外から調達している。このことから、経済産業省の研究会は、国内でも第三者の細胞を安定して調達できるようにするため、本来、捨てられる「親知らず(歯)」や「さい帯血」などの細胞を入手する仕組みについて議論してきた。

 26日に行われた研究会では、「親知らず」などの細胞を提供してくれる人に遺伝子分析の同意を得ることや、細胞の管理をする仲介機関の個人情報の扱い方などについて、大筋合意した。研究会は来週、報告書を公表するということで、経産省は今後、この報告書などをもとに、夏にもガイドライン作りを始めたいとしている。

24時間ライブ配信中
日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
logo

24時間ライブ配信中