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“腹腔鏡問題医師”抗がん剤投与の患者死亡

2015年3月26日 21:51

 千葉県がんセンターは26日、会見を行い、肝細胞がんの治療で抗がん剤を投与された患者が死亡したことを公表した。

 がんセンターによると、死亡したのは千葉県内に住む肝細胞がんを患っていた65歳の男性。男性は5年前から抗がん剤治療を受けていたが、抗がん剤を投与された3日後に容体が急変し、先週、死亡した。死因は肝細胞がんが破裂したことによる大量出血だったが、男性のがんはかなり進行していたため、がんセンターでは「抗がん剤と死亡との因果関係は分からない」としているが、予期しない死亡事例だとして事故調査委員会を設置して、調査することにしている。

 千葉県がんセンターでは、2008年から去年までの間にがんで腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた患者11人が相次いで死亡し、問題となっているが、11人のうち8人の手術を担当していた医師が、今回、抗がん剤を投与したという。がんセンターは「この医師には、調査結果が出るまで治療の現場から離れてもらう」としている。