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徳島空港“着陸”フライトレコーダー解析へ

2015年4月7日 6:59
徳島空港“着陸”フライトレコーダー解析へ

 徳島空港で、滑走路に作業車がいるのに日本航空機に着陸許可が出て着陸をやり直した問題で、国土交通省の運輸安全委員会は6日、航空事故調査官を派遣し、原因調査に乗り出した。

 国交省によると、5日午前11時前、徳島空港に着陸しようとした日航機のパイロットが滑走路上の作業車に気付き、急きょ機体を上昇させ、着陸をやり直した。車輪がいったん滑走路についた際の作業車までの距離は1000メートル以下だったと見られる。

 管制を担当する海上自衛隊・徳島教育航空群によると、当時、管制室には管制官が1人のみで、作業車に滑走路上での作業を許可していたのを忘れ、航空機に着陸許可を出したという。

 国交省は6日、航空事故調査官を派遣し、管制担当者らから事情を聞くなど原因調査に乗り出した。

 運輸安全委員会・中城逸郎調査官「インシデント(危機事案)というのは、一つのことが原因では起こらないので、多くの要因が絡んで発生するので、今の時点でこれが原因だという一元的な見方は危険だと思う」

 運輸安全委員会は7日、着陸をやり直した日航機のフライトレコーダーの解析やパイロットへの事情聴取を行うことにしている。