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厚労省、聖マリ20人の指定医資格取り消し

2015年4月16日 1:39
厚労省、聖マリ20人の指定医資格取り消し

 聖マリアンナ医科大学病院の医師が、重い精神障害がある患者を強制的に入院させる判断ができる「精神保健指定医」の資格を不正に取得していた問題で、厚生労働省は、医師20人について、資格を取り消すことを決めた。

 この問題は、聖マリアンナ医科大学病院の医師が、重い精神障害がある患者を強制的に入院させる判断などができる「精神保健指定医」の資格を不正に取得していたもの。

 この問題について厚生労働省は15日に審議会を開き、医師20人の指定医の資格を取り消すことを決めた。このうち11人は、担当していない患者のレポートを提出するなどして資格を不正に取得していて、その他の9人は指導医として指導や確認を怠っていた。

 処分はさらに広がる可能性があり、厚労省は、他にも不正がないか確認する方針。

 一方、病院側は15日夜に会見を開き、医師としての倫理観に欠けていたと謝罪した。その上で、処分を受けた医師が強制的に入院させた約100人の患者について、判定が妥当だったかどうか、検証を行うことを明らかにした。