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「スタンドパイプ」で初期消火 住民を表彰

2015年5月1日 2:59

 先週、東京・葛飾区の住宅密集地で起きた火事で、周辺の住民が、「スタンドパイプ」という消火用の装置で初期消火を行い、火事の拡大を防いだ。

 東京消防庁は先月30日、初期消火にあたった住民を表彰した。先月21日、葛飾区の住宅密集地で起きた住宅など5棟を焼く火事では、周辺の住民が、消防隊が到着する前に「スタンドパイプ」という消火栓に直接差し込みホースで放水ができる装置で消火を行った。東京消防庁は、この初期消火が火事の拡大を防いだとして、住民を表彰した。

 町会長・柳富治さん「消火隊のポンプをエンジンかけたりしてからではとても間に合わない。そういう感覚からスタンドパイプをすぐに使ったわけです」

 地元の自治会は、13年から「スタンドパイプ」を使った訓練をしていた。東京消防庁は、首都直下地震などに備え、住宅密集地帯の住民らに、初期消火の訓練を呼びかけている。