新潟水俣病“公式確認50年”で初の式典
新潟水俣(みなまた)病が公式に確認されてから31日で50年となった。新潟市で、被害者や国などが参加した式典が初めて開かれた。
「新潟水俣病公式確認50年式典」には、被害者のほか、望月義夫環境相や加害企業「昭和電工」の高橋恭平会長など約300人が出席した。犠牲者に黙とうがささげられ、新潟水俣病の一日も早い全面解決と、歴史と教訓を次世代につなげていくことを誓った。
式典の後には被害者が望月環境相と懇談し、2012年に締め切られた救済制度の再開を求めた。しかし、望月環境相は救済制度の再開については言及せず、現在ある認定制度の運用を「丁寧に行っていく」と述べるにとどまった。